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制度解説

NISAは「取り崩すとき」のことも決めておく

積立の話はよく語られますが、いざ使うときにどう取り崩すかを決めていないと、相場が悪いタイミングで売る羽目になりかねません。

NISAについて語られる話のほとんどは、「何にいくら積み立てるか」という入口の話です。一方で、「実際に使うとき、どう取り崩すか」という出口の話は、意外と後回しにされがちです。

生活防衛資金があれば、下落中に売らずに済む

NISA口座の資産は、必要になれば売却して現金化できます。ただし、株式市場や投資信託の基準価額は常に上下しているため、「使いたいタイミング」と「相場が良いタイミング」が一致するとは限りません。

ここで生活防衛資金が手元にあれば、相場が下がっているときに無理に売却する必要がなくなります。急な出費が発生しても、まず現金でまかない、NISA資産は相場が回復するのを待ってから取り崩す、という選択肢が取れるからです。逆に生活防衛資金がなければ、必要なタイミングで機械的に売却するしかなく、含み損を確定させてしまうことがあります。

「いつ・何のために取り崩すか」を先に決めておく

出口戦略というと難しく聞こえますが、最低限決めておきたいのは次の2点です。ひとつは、取り崩す目的(住宅の頭金、教育費、老後の生活費など)。もうひとつは、その目的が発生するおおよその時期です。目的と時期が分かっていれば、その時期が近づくにつれて値動きの大きい商品から安定資産に少しずつ移す、といった調整も可能になります。

「いつでも売れる」ことと「いつ売っても損しない」ことは違う

NISAはiDeCoと違い、いつでも引き出せる自由度があります。ただし、その自由度は「いつ売っても損をしない」ことまでは保証してくれません。生活防衛資金を厚めに確保しておくことは、この「売りたくないタイミングで売らされる」リスクを避けるための、もっとも実践的な備えです。

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