「50歳で早期退職したい」。目標としてはっきりしていますが、実現できるかどうかは、資産の推移を長期で見てみないと分かりません。
老後の見通し機能を使って、実際に計算してみます。
50歳で辞めると、72歳で尽きる
35歳、投資資産が800万円、毎月15万円を積み立てている人を考えます。想定利回りは年3%、退職後の生活費は月22万円としましょう。
年金などの収入は、保守的に見てゼロで計算します。
この前提だと、50歳時点の資産は約4,150万円まで積み上がります。かなりの金額です。
ところが、そこから毎月22万円を取り崩し続けると、72歳で資産が尽きます。95歳まで生きるとすれば、23年分の生活費が足りない計算です。
5年遅らせると、92歳まで延びる
同じ条件で、退職年齢だけを50歳から55歳に変えてみます。
55歳時点の資産は約5,840万円。そして資産が尽きるのは92歳まで延びました。72歳から20年の差です。
たった5年の違いでここまで変わるのは、2つの効果が重なるからです。積み立てる期間が5年延びて元本と運用益が積み上がり、同時に取り崩しを始める年齢も5年遅くなる。
「何歳で辞めるか」より先に確認する
早期退職の計画は、「何歳で辞めたいか」という希望から始まりがちです。
ただ、安心して辞められるかどうかを決めるのは、辞めた後に資産が何歳まで持つかの方です。順番を入れ替えて、先にこちらを確認しておくと、退職時期そのものが具体的に決められるようになります。
試算するときは、利回りも退職後の生活費も、年金の見込み額も、保守的な数字を入れてください。想定が甘いまま「持つ」という結果を得ても、判断の材料にはなりません。年金額の調べ方はねんきん定期便の金額を、そのまま将来の年金額だと思わないで扱っています。