貯金アプリを開くたびに、残高は去年より増えている。それなのに、大きな買い物をしようとすると手が止まる。「本当にこれでいいんだっけ」という感覚がずっと消えない。
そういう人は少なくありません。数字は増えているのに、安心はしていない。これは気の持ちようの問題ではなく、見ている数字がそもそも「安心の材料」になっていないことが多いです。
「増えているかどうか」と「足りているかどうか」は別の質問
通帳の残高が増えているというのは、「過去から今までの結果」を見ています。一方で、旅行に行くか・転職するか・家を買うかを迷っているときに本当に知りたいのは、「これから先、その決断をしても大丈夫か」という未来についての問いです。
過去の結果がどれだけ良くても、それだけでは未来の問いには答えられません。来年の更新月、数年後の大きな出費、収入が変わるかもしれない可能性。それらを踏まえていない残高の増減は、安心の根拠としてはどこか心もとないのです。
「なんとなく大丈夫」を「根拠のある大丈夫」に変える
不安を消すのに必要なのは、もっと貯めることではなく、判断に必要な質問に、直接答えることだけです。「今の生活を続けて、決めておいた最低ラインを下回らずに、この支出をしても大丈夫か」。この一点さえ確認できれば、残りは自分がどうしたいかを選ぶだけになります。
貯金額そのものは、増えても減っても、それ自体は良いも悪いもありません。大事なのは、その金額が今のあなたの予定に対して足りているかどうかです。
まずは今の数字で確認してみる
これは特別な計算ではなく、今の収入・支出・予定している出費を入れるだけで出せる数字です。感覚で「大丈夫かな」と悩み続けるより、一度具体的な数字で見てしまった方が、たいてい早く楽になります。