「ハワイに行きたいけど、30万円使って本当に大丈夫かな」
そんな風に、旅行や大きな買い物の前に不安になったことはありませんか。貯金は増えているはずなのに、いざ大きな金額を使おうとすると急に自信がなくなる。これは特別なことではなく、多くの人が同じところで立ち止まります。
「収入 − 支出」だけでは判断できない
家計簿アプリで収支を見ていると、月々の収支はプラスになっているのに、それでも不安が消えないことがあります。理由はシンプルで、今月の収支だけを見ていても、半年後・1年後に何が起きるかは分からないからです。
ボーナスの時期、来年の更新月、急な出費。そうした未来の予定を織り込まずに「今の貯金額」だけを見て判断すると、実際より慎重になりすぎたり、逆に踏み込みすぎたりします。
具体的な数字で見てみる
仮に、こんな状況だったとします。
- 手取り月収: 35万円
- 現金の貯蓄: 200万円
- NISA積立: 月8万円
- 固定費・生活費: 月20万円
このままいくと、毎月の収支は「35万円 − 20万円 − 8万円 = 7万円」のプラスです。ここに「30万円のハワイ旅行」を1月に予定しているとします。
この条件を12か月分シミュレーションすると、旅行のあった月に一時的に残高は下がりますが、その後もマイナスになることはなく、1年後の現金は今より増えている、という結果になります。生活防衛資金として確保しておきたいライン(生活費の数か月分)を割り込むこともありません。
つまりこのケースでは、「収支が黒字だから何となく大丈夫」ではなく、「1年間シミュレーションしても、設定した最低ラインを割らない」という根拠を持って「大丈夫そう」と言えることになります。
「今使っていいお金」という考え方
大事なのは、これは「もっと節約すべき」「もっと貯めるべき」という話ではないということです。将来の予定と最低限確保しておきたい金額を踏まえた上で、今使っても問題ない金額がいくらなのかを先に知っておく。それだけで、旅行に行くかどうかの判断はずいぶん楽になります。
使うこと自体は悪いことではありません。今しかできない経験に使うお金と、将来のためのお金を、両方大事にできればそれでいいはずです。
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