生活防衛資金について調べると、「生活費の3ヶ月分」「いや6ヶ月分は必要」「フリーランスなら1年分」など、色々な数字が出てきます。どれが正しいのか、と探し始めると意外と迷います。
結論から言うと、この問いには唯一の正解がありません。ただ、なぜそうなのかを整理すると、自分にとっての目安は決めやすくなります。
「何ヶ月分」は、収入の不確実性に対する保険
生活防衛資金は、収入が止まった・減った期間を、貯蓄だけで乗り切るためのお金です。つまり必要な月数は、「収入が止まるリスクの大きさ」と「止まった場合に元に戻るまでの想定期間」によって変わります。
会社員で雇用が安定している人と、フリーランスで収入が月ごとに大きく変動する人とでは、同じ「3ヶ月分」でも安心感が全く違います。世の中でよく言われる月数は、あくまで平均的な目安であって、あなたの状況に対する答えではありません。
月数より先に、金額そのものを見る
「何ヶ月分にするか」を先に決めようとすると、根拠のない数字選びになりがちです。それよりも、まず月々の生活費を把握したうえで、「この金額が手元にあれば、収入が止まっても当面は落ち着いていられる」と感じられる金額を、月数に関係なく考えてみる方法もあります。
その金額が生活費の何ヶ月分に相当するかは、後から計算すれば分かることです。順番を変えるだけで、定説に振り回されずに決められます。
決めた月数は、途中で変えてもいい
最低ラインは一度決めたら固定するものではありません。転職して収入が安定してきた、家族が増えて必要な金額が変わった、といったタイミングで見直して構いません。大事なのは「何ヶ月分が世間的に正解か」ではなく、「今の自分が、この金額なら安心して他のお金を自由に使えるか」という感覚に合っているかどうかです。