夏や冬のボーナス明細を見て、「思ったより少ない」と感じたことはないでしょうか。会社の業績や査定次第でボーナスは変動するので、毎年同じ金額とは限りません。
こういうとき、反射的に「じゃあ今月から支出を切り詰めよう」と考える人は多いです。でも、それが本当に必要かどうかは、ボーナス明細だけを見ていても分かりません。
ボーナスが年間収支に占める比重を確認する
仮に、こんな家計だったとします。
- 手取り月収: 30万円
- 固定費・生活費: 月25万円
- NISA積立: 月5万円
- ボーナス収入: 年間60万円(想定)
毎月の収支はちょうどプラスマイナスゼロで、生活はボーナス収入込みで成り立っている状態です。ここでボーナスが想定の60万円から30万円に減ったとします。
「減った分、即・支出カット」ではなく試算してみる
この30万円の差を、今の現金の余裕と今後の予定支出に照らして12か月分シミュレーションしてみると、結果は家計によって大きく変わります。すでに手元の現金に余裕があり、今後の予定支出も控えめであれば、ボーナスが減っても最低ラインを割り込まずに1年を乗り切れることもあります。逆に、大きな出費を複数予定している場合は、どこかの月で最低ラインを下回ってしまう、という結果になることもあります。
つまり、「ボーナスが減った」という事実だけでは、支出を削るべきかどうかは判断できません。その減少が、今後12か月の資金繰りに実際どう響くかを見て初めて、必要な対応が見えてきます。
大事なのは「なんとなく不安だから節約」を避けること
ボーナスが減って不安になるのは自然なことです。ただ、その不安に任せて一律に支出を削るのは、必要以上に生活を切り詰めてしまうことにもなりかねません。今の条件で本当に最低ラインを下回りそうなのか、それとも今のままで問題ないのか。まずはそこを数字で確認してから、削るかどうかを決めても遅くはありません。